日本の釣りの未来
安心して釣りが楽しめる場所って、実はすごく貴重なんですよね。
安全面もそうだし、社会的に気を使わず釣りができる場所って、なかなか多くはないです。
バス釣りに関しては、ちゃんと釣りができる場所はあるけど、どうしても社会的な理解や広がりが難しい面もあります。
世界を見渡すと、
イギリスならカープやマッチフィッシング(コイ科の釣り競技)が盛んだったり、
アメリカは言わずもがなバス、
イタリアでは昔はレイクトラウトだったけど、今はエリアトラウトが主流になってきてたり、
フランスの中央部でもトラウト釣りが根付いてたりします。
こうした国々では、環境がしっかり守られている釣りは、ちゃんと安定したマーケットになってるんです。
ひとつ言えるのは、やっぱり「釣りはお金を払ってするもの」って考え方が、欧米では当たり前ってこと。
それに比べてアジアは、まだそういう感じが弱いですね。
中国や東南アジアでは、どうしても釣りすぎたり、捕った魚を全部食べちゃったりって話も聞きますし。
日本だと、今までは「水辺があれば自由に釣れる」って感覚が普通でした。
そのおかげで、昭和から平成にかけての日本の釣り文化って、すごく盛り上がったんだと思います。
でも今は、多分その転換点にきてるんじゃないでしょうか。
漁協とか水辺の権利関係なんかもちゃんと考えたうえで、これからは「有料の釣り場」を作っていく流れが必要になりそうです。
90年代みたいな釣りブームは、もう来ないでしょうし。
経済も全体的に縮小モード。
とはいえ、人口減少って、ネガティブなことばかりじゃなくて、自然を楽しむレジャーにとってはむしろチャンスかもしれません。
人が少なくなる分、ゆったりと自然を満喫できる時代になるかも。
じゃあ、その時代にどんな釣りレジャーが合うんでしょうね?
今こそ考えるタイミングなのかもしれません。